ビタミンDと妊娠力|枚方市樟葉 はやし鍼灸整骨院

ビタミンDには腸からのカルシウム吸収を促進する働きがあり、骨の強化・維持に重要な役割を果たしていることはよく知られています。

近年の研究で、生殖機能においても同じく重要な役割を担っていることが明らかになってきており、その関連の研究結果が相次いで報告されています。


<女性>

・卵胞液中のビタミンD濃度が高い女性ほど体外受精の妊娠率が高い

・30歳以上ではビタミンD濃度が高い女性ほどAMHが高い

・多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の女性はビタミンD濃度が低い

・PCOSによる排卵障害の女性はビタミンD補充によって排卵率が上がる

・ビタミンD濃度が高い女性は子宮筋腫になりにくい


<男性>

・ビタミンD濃度が高い男性ほど精子の質が高い

・重度のEDの男性は軽度の男性に比べてビタミンD欠乏の度合いが高い



ビタミンDはキノコ類・魚介類・卵などの食品から摂取できますが、食事から必要量をコンスタントに得ることは大変難しいです。

そもそもビタミンD供給源のうち食品からの摂取は20%未満と言われており、大半は日光を浴びることにより産生される体内合成によるものです。

ビタミンDは2日に1回、20~30分程度日光に当たっていれば不足することはないと言われていますが、それはあくまでもUVカットしていない状態での話です。

日本人女性の半数以上がビタミンD不足と言われていますが、それは「美白」を重視した日焼け止めの常用にあると考えられます。

そして色黒肌の方、加齢により肌が薄くなっている方は特にビタミンDの生成能力が低いとも言われています。


デスクワークが中心でほとんど日光に当たらない、そして何よりお肌のことがやっぱり気になる、という妊活女性は多いと思います。

「日光を浴びるのが良い」というのが大前提ですが、それ以外では、やはり日々の食事でキノコ類や魚、卵などを意識的に食べること、その上で、ビタミンDの中でも特に効率的に血中濃度を上げるとされる「ビタミンD3」のサプリメントで必要量を補うことです。

なお、ビタミンD3のサプリメントは夕食後に摂取すると最も効率的に吸収されるという研究報告がありますので、ご参考にしていただければと思います。