統合医療で排卵誘発|枚方市樟葉 はやし鍼灸整骨院

最近の症例。


年齢:28歳
妊活歴:1年


以前より月経不順で、月経が1ヵ月飛ぶようなことも珍しくなかった。
最近は月経期が短かく、量も少なめで痛みがある。


半年前から産婦人科で一般不妊治療。
セキソビットでは卵が育たず、クロミッド・プレドニンを用いて排卵誘発を行うも卵胞の成長が遅い。
また、高温期が続かないためデュファストンも服用している。


前周期、初めてのAIHを行うも妊娠に至らず当院に来院。



【治療1周期目】

クロミッド・プレドニンを用いて排卵誘発。

d15の診察で卵胞18mm、内膜7mm。hCG注射で排卵。
(卵胞発育は過去と比較しても速い方だが内膜が薄い)


排卵後、薬は使わなかったが高温期が16日間続いた。



【治療2周期目】

今回の経痛はましだった。

d3の診察で、クロミッドを使い続けており内膜も薄めなので、今周期は薬なしで様子をみることになった。


d11の診察で卵胞17mm、内膜8.7mm。
(薬を使ってもここまで速く育つことはなかったとのこと、内膜も十分)

その後、排卵検査薬で確認をしてタイミング、d15~高温期。


d32に妊娠検査薬で陽性反応。
当日来院され、「先生さすがです!」のお言葉をいただきました笑



*****



病院ではクロミッドなどの排卵誘発剤を用いて卵胞の発育を促しますが、クロミッドに代表されるクエン酸クロミフェンの継続使用により、「子宮内膜の菲薄化(薄くなる)」・「頸管粘液の減少」が高頻度に発生することが報告されています。


不妊治療を行う上でお薬による排卵誘発はもちろん有用ですが、「服薬(注射も含む)していても卵巣の反応が鈍い」「投薬が長期間にわたっている」というような方は、お薬以外の治療で補完もしくは代替することにより結果が出るケースもあります。


西洋医学と補完・代替療法(鍼灸など)とを組み合わせて行う療法を「統合医療」と言いますが、不妊治療におけるその有効性は、日々の臨床を通じて実感しています。