不妊治療


妊娠を望み、1年以上夫婦生活を営んでいても妊娠に恵まれない場合を不妊症と呼びます。


不妊症の原因は様々ですが、約30%は機能性不妊症(原因不明不妊)であり、これは鍼灸治療でサポート可能な領域です。


また、子宮や卵巣に問題がある場合でも、西洋医学の治療では改善し難い部分を鍼灸治療で補うことにより、体外受精などで良好な結果が得られた症例を数多く経験しています。




次のような方に、鍼灸治療をおすすめします。



~体質改善~

[check] 冷え・むくみ・便秘がある方

[check] 生理が不順、生理痛が強い方

[check] お腹が固く、冷たい方

[check] 睡眠の質が良くない方

[check] ストレスを感じていて、肩こりや腰痛がある方




~体外受精のサポート~

[check] 採卵・胚移植に向けてお身体を整えたい方

[check] 良い卵が採れない方、胚盤胞まで育たない方

[check] 子宮内膜が厚くならない方

[check] 数回胚移植をしても、思うように結果が出ない方

[check] 治療法や病院について相談をしたい方



タイミング法・採卵・胚移植など、今現在行われている治療に対応した鍼灸治療で皆様の妊活をサポートいたします。





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目次 CONTENTS




鍼灸にできること


~新しい命を授かるための身体づくり~

自律神経を整えホルモンバランスを調節し、子宮・卵巣の血流を増加させて「妊娠をしやすい体内環境」に整えていきます。




具体的には、次のような効果が期待できます。

  • 質の良い卵の確保
  • 定期的な排卵を促す
  • 子宮内膜の厚さ・形状の改善
  • 着床のサポート(免疫の調整)
  • 黄体期(高温期)の維持   など




妊娠を望まれる方は、新しい命を授かるための身体づくりが重要です。

全身のバランスを調整し、身体に本来備わっている「妊娠力」を引き出すこと。

それは、鍼灸治療が最も得意とする分野です。


西洋医学で思うように結果が出ない方、心にも身体にもやさしい治療を望まれる方など、次への扉を開く新たなアプローチとして、ぜひ鍼灸治療をお試しください。

鍼灸治療と西洋医学は、それぞれに異なる特色を持っています。当院では両方を統合して、それぞれの良い部分を取り入れた総合的な治療を推奨しています。



参考データ

  • 不妊症患者のうち、40歳未満の43%、40歳以上の21%が、鍼灸治療を併用することで妊娠されています。(全日本鍼灸学会調べ)

  • 体外受精(IVF)を受けている女性が鍼灸治療を併用すると、妊娠の確率が65%高くなることが予備研究によって示されました。(英国医師会誌「British Medical Journal」オンライン版 2008年2月7日掲載記事)




科学的に妊娠の確率が向上する確かな理由は分かっていませんが、鍼灸治療は卵巣や子宮だけではなく、全身の循環やホルモンバランスを調整し、結果的に子宮内に胚が着床しやすい環境に整えてくれます。


鍼灸治療で良質な卵、そして理想的な子宮環境を作りましょう。





当院の不妊鍼灸



当院では、伝統的な鍼灸だけではなく、科学的根拠のある施術を大切にしています。


例えばラットを用いた実験で、「交感神経を抑制(リラックス)した状態で、ラットの下腿(膝と足首の間)に電気刺激を加えると、卵巣の動脈血流量が最大約3割増加する」という研究結果が報告されています。


また、仙骨部・臀部の特定のツボに特殊な手技で刺激を加えると、子宮・卵巣の血流量が増加することが分かってきました。


このような「子宮・卵巣の血流改善に特化した施術」と「伝統的な鍼灸による体質改善」がバランスよく融合した、現代に相応しい不妊鍼灸をご提供いたします。


そしてこれまでの治療のノウハウをもとに、ご夫婦の願いを叶えるために最善を尽くすことをお約束いたします。



不妊治療





まずは自分でできる身体づくり



日常の生活を見直すことで身体の自然治癒力を高め、結果として身体に本来備わっているはずの「妊娠力」を取り戻します。

3ヵ月~半年後の自分のために、早速今日から始めましょう!



1.食生活について

「質の良いもの」を「バランス良く」が基本です。

  1. 腹八分目を意識し、カロリーの摂り過ぎに注意しましょう。過剰なカロリー摂取は細胞を老化させます。砂糖を使った甘いものや脂っこいものはなるべく控えて、旬の野菜や果物を多く摂るようにしましょう。
  2. 蛋白質はバランスよく摂りましょう。肉類だけに偏らないよう、魚や卵、植物性蛋白質(豆類・ナッツ類など)の割合を増やすような工夫をしましょう。
  3. 菓子類・ファストフードはできるだけ控えましょう。ショートニングや外食の揚げ物に多く含まれるトランス脂肪酸は、不妊のリスクを高めることが知られています。
  4. 水を十分に飲みましょう。コーヒーやアルコールは控えめに、砂糖入りの清涼飲料水はやめましょう。牛乳は低脂肪乳ではないものを選ぶようにしましょう。




2.睡眠について

睡眠障害のある女性は、妊娠までの期間が長くなるという統計があります。睡眠時間の確保だけではなく「質」を高めることが重要です。

  1. 同じ時間に寝ること。「長さ」だけではなく「リズム」が大切です。
  2. 睡眠中には照明を真っ暗にすること。睡眠時の照明は、睡眠の調整作用・細胞の抗酸化作用があるメラトニンの分泌を低下させます。
  3. 夜のPC・スマホは控えましょう。目と脳が興奮して、良質な睡眠の妨げになります。少なくとも布団の中で使用することはやめましょう。
  4. 入浴は就寝の90分前に。就寝時は「手足は温かく」「深部体温はやや低く」が理想的です。入浴後に冷たいものを飲むことも効果的です。




3.セルフケア 

「血流改善」と「自律神経調整」が主な目的です。

  1. ウォーキング
    「2日に1回、30~40分程度の早歩き」が理想的です。有酸素運動としてはもちろんのこと、日光を浴びることで妊娠力を高めるとされるビタミンDの産生を促します。思うように時間が取れない方は、日常生活の中で意識的に歩くことを増やす工夫をしましょう。
  2. 半身浴
    おへその少し上までお湯に浸かり、少しぬるめの湯加減(体温+4℃が目安)でゆっくりしましょう。腰部・下腹部・足部をじんわりと温めてあげることは、冷え対策にとても有効です。入浴で疲れやすい方は程々にしましょう。
  3. 腹式呼吸
    胃腸や骨盤内の血行を促し、自律神経のバランスを整えます。
    まず、鼻からゆっくり息を吸い込みます。この時、下腹部に空気を貯めていくイメージでお腹を膨らませます。
    次に、口からゆっくり息を吐き出します。お腹をへこましながら、下腹部と背中がひっつくようなイメージで、吸う時の倍くらいの時間をかけて吐きましょう。
    これを10~20回繰り返します。
  4. 自宅施灸
    市販されている温灸(せんねん灸など)で、身体づくりに効果があるツボを1日1回刺激します。主なツボは「三陰交」「関元」「中極」などです。
    ただ刺激すべきツボは一人ひとりで異なること、また正確なツボの位置に施灸することが重要ですので、専門家である鍼灸師の見立て・アドバイスをもとに自宅施灸されることをお勧めします。




何事も継続は力なり。身体が喜ぶことを、普段の生活のなかで無理なく続けていきましょう。





通院されているおもな医療機関


〈大阪府〉
IVFなんばクリニック(大阪市西区)
IVF大阪クリニック(東大阪市)
HORAC グランフロント大阪クリニック(大阪市北区)
うめだファティリティークリニック(大阪市北区)
大阪New ARTクリニック(大阪市北区)
越田クリニック(大阪市北区)
リプロダクションクリニック大阪(大阪市北区)
西川婦人科内科クリニック(大阪市中央区)
レディースクリニック北浜(大阪市中央区)
オーク住吉産婦人科(大阪市西成区)
なかむらレディースクリニック(吹田市)
天の川レディースクリニック(交野市)
折野産婦人科(枚方市)
関西医科大学付属病院(枚方市)
ひらかたARTクリニック(枚方市)
大阪医科薬科大学病院(高槻市)
後藤レディースクリニック(高槻市)

〈京都府〉
足立病院(京都市中京区)
四条烏丸レディースクリニック(京都市中京区)
醍醐渡辺クリニック(京都市伏見区)
京都IVFクリニック(京都市下京区)
志馬クリニック(京都市下京区)
IDAクリニック(京都市山科区)
京都大学医学部付属病院(京都市左京区)
京都府立医科大学付属病院(京都市上京区)
おさむら産婦人科(八幡市)

〈兵庫県〉
神戸ARTクリニック(神戸市中央区)
神戸元町夢クリニック(神戸市中央区)
英ウィメンズクリニック(神戸市中央区)




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