【気血両虚と不妊】まず健康であること|枚方市樟葉 はやし鍼灸整骨院

不妊治療で来院されている患者さん。

彼女の第一印象は「気張り過ぎ」。

似てはいるが、「頑張り過ぎ」とはニュアンスが異なる。

ニュートラルな状態に比べて、いつもアクセルを多めに踏んでいる印象がある。

それはキャリアウーマンである彼女にとって、厳しい環境の中で自らを守るために自然と身に付いたことなのかもしれない。


当然、そのような状態では心身の消耗も激しい。

にこやかな表情でハキハキとしゃべる彼女だが、その外見の印象とは裏腹に、お身体の状態は明らかに虚していた。

経穴では、脾兪・腎兪・気海・足三里の軟弱が著しい。

「疲れやすさ」と「胃腸の不調」を訴える彼女に対して、子宮の血流量を上げるだけの治療では不十分である。

そもそも気血が足りていないので、何よりも優先してその充実を図らなければならない。


疲弊した身体に新しい命が授からないのは、既にある命をまず守らなければならないという至ってシンプルな理屈である。

妊娠だけを唯一の目標にするとピントが外れる。

やはり、心身ともに健康であることを目指すべきである。